高気密・高断熱住宅を建てるメリット・デメリットとは?

公開日:2022/02/15  最終更新日:2022/04/08

家を建てるとなると、快適でエコに暮らせる家に住みたいと思うものです。今では省エネ対策をうたった家、たとえば気密性に優れて断熱性の高い家が目につくようになっています。本当に快適に暮らせるのか、他にもコスト面も気になるところだと思います。ここでは高気密・高断熱住宅のメリット・デメリットについて説明しましょう。

高気密・高断熱住宅を建てるメリット

普通の木造住宅には壁や天井、窓枠などに隙間が空いているものです。この隙間から外の空気が入り、部屋の空気が逃げていきます。そうなると夏にはせっかく冷やされた部屋の温度が上がったり、冬には温めた空気が下がったりと、冷暖房の効果が薄れてしまいます。

そして、とくに冬には部屋と部屋との温度に差が生じやすい環境になるでしょう。たとえば、居間は暖かいのに廊下は寒い、お風呂は暖かいのに脱衣所は寒いなど。このように昔ながらの隙間風が吹くような家に長く住んでいると、とくにお年寄りには体への負担が高くなり、健康に暮らすことが難しくなります。

人間の体は急激な温度の変化により血圧が急に上昇して、急に低下すると脳梗塞などになるヒートショック現象を起こします。家の中で安心かつ快適に暮らすためには隙間風を防ぎ、断熱性能のよい家を建てることです。

高気密住宅とは建築部材、防湿シートや断熱材、気密テープなどを使用して隙間をなくしている住宅です。一方、高断熱住宅の工法には内断熱と外断熱の工法があります。内断熱とは断熱材を外壁と室内の壁の間や天井の上、床下などに詰める工法です。外断熱とは家の外側を断熱材でくるむ工法です。これら2つを取り入れる工法もあります。これらの工法で高断熱の家ができます。

高気密・高断熱住宅のメリットとしては、外気が入りにくく室内の空気も漏れにくいので一定の温度が保たれることです。さらに部屋ごとの温度差も少なくなります。そうなると体への負担が軽くなり、健康被害が防げます。

室内が外の温度に左右されないので、熱効率がよくなりあまり冷暖房費のかからない家になるでしょう。そして、設置が義務付けられている24時間換気システムによって、常に部屋の中をきれいな空気が循環しています。また汚染物質を排出し、湿気や臭いがこもるのを防ぎ、年間を通してすごしやすい快適な環境を作ります

高気密・高断熱住宅を建てるデメリット

それでは、高気密・高断熱住宅を建てるデメリットはなんでしょうか。機能を最大限にするために外の空気が入らないよう、部材ごとの隙間を埋める建築部材や断熱材を大量に使用します。それによって一般住宅より坪単価が高めの建築費用がかかります

また気密性が高いため、換気を充分にしないと室内の暖かい空気が壁の内部にたまって結露が発生するようです。その結露がゆくゆくは家の柱や土台に侵食して家が腐る原因となります。さらに換気が悪くなると空気が汚染されたり、匂いが部屋にこもったりします。この住宅には24時間換気システムを設置するための換気コストがかかるようです。

1年を通してのデメリットとしては冬の暖房器具に関しては石油ストーブの使用ができません。石油ストーブの使用は結露を増大させる一因ともなるうえ、一酸化炭素が発生し、それが室内にとどまると危険だからです。

さらに部屋の空気が過乾燥になりがちなので加湿器が必要となる場合もあります。夏場には熱を逃さないつくりなので、一度室温が高くなってしまうと室温が下がるまでに時間を要します。

高気密・高断熱住宅を建てる際に注意するべきポイント

このように冷暖房費のコストがかからず、一年中快適に暮らせるメリットがある反面、建てる際に注意するポイントがあるようです。

断熱性能の高い窓は熱を外へ逃しづらく、とくに夏は熱がこもりやすく室温が上がってしまうので、日射を反射させる遮熱性能を備えた窓にする必要があります。結露対策には防湿効果の高い断熱材を選ぶことです。そして性能を活かすために24時間換気システムによって換気を充分にすることが必要です。

せっかく住宅を建てたのに、高気密・高断熱住宅の基準を満たさないと、充分な性能を発揮できずにこんなはずではなかったと後悔します。そのためには知識が豊富で、実績のあるハウスメーカーや工務店を選ぶのもポイントです。

そして、高いお金をかけて建てるため資金面も気になります。国の温暖化対策として税金の控除や補助金などが得られる場合があるので、その点も注意してみる必要があるでしょう。

 

これからの住宅に求められているのは快適で健康的に長く住める家です。昔ながらの家のように隙間風が入り込み、部屋ごとに気温差がある家に我慢して住んでいては健康を損ねてしまいます。

それに対して高気密・高断熱住宅では外部の気温などに影響されずに一定の温度を一年中保ちます。部屋ごとの温度差も少なくなるため、健康を害する要因が少なくなりお年寄りにも住みやすい家になるようです。末永く健康的に暮らせたら安心ですよね。

また気密性・断熱性能が高いと冷暖房の効きがよくなり、年間を通して燃料費が低く抑えられます。燃料費が抑えられると、エネルギーを使用する量も減るので地球にも優しい家となります。これからは環境や健康面にも配慮された住宅を検討したいですね。

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