注文住宅と建売住宅の違いとは?それぞれメリットデメリットを確認!
「デザインにこだわりたい」「できるだけ費用をかけずに購入したい」など、住宅に求める価値観は人それぞれでしょう。実は、購入する住宅の種類を間違えると、住まいの希望を叶えられない可能性もあります。この記事では、注文住宅と建売住宅の違いや、それぞれのメリット・デメリット、どのような人が向いているのかなどを詳しく紹介します。
注文住宅を建てるメリット・デメリット
注文住宅とは、間取りやデザイン、設備などの希望を業者に伝え、住宅をゼロからつくっていく方法です。フルオーダーとセミオーダーの2種類があり、細かい部分まで希望を反映させたい人はフルオーダーを、こだわりたい部分以外はある程度業者におまかせしたい人はセミオーダーを選ぶとよいでしょう。セミオーダーは、基本的な住宅の仕様はある程度決まっており、設備のカラーや形、グレード、間取りなどを打ち合わせで決めていきます。
■注文住宅のメリット
注文住宅のメリットは、設計の自由度が高いことです。この先長く住む住宅は、なるべく居心地がよく使いやすい間取りや設備を導入したいものです。注文住宅なら、デザインの好みを反映しやすく、間取りもライフスタイルを考慮しながら決められるため、イメージに合った住まいをつくれるでしょう。「思い切り趣味を楽しめる特別な空間をつくりたい」「楽器が演奏できる防音室が欲しい」など、個性を生かした要望も注文住宅ならすぐに叶えられます。
■注文住宅のデメリット
注文住宅のデメリットは、完成までに時間がかかることや、費用が高いことなどです。土地探しから始める場合は、着手するまでに半年ほどかかるケースもあります。期間が長引き、関わる人が増えればその分の人件費なども必要なため、工事費用以外の諸費用も割高になるでしょう。
なるべく時間や費用をかけずに注文住宅をつくりたい人は、フルオーダーではなくセミオーダーを選ぶのがおすすめです。ある程度の選択肢が最初から決まっているので、打ち合わせの期間を短縮でき、費用も比較的安く済みます。
建売住宅を建てるメリット・デメリット
建売住宅とは、すでに完成している住宅を購入する方法です。分譲住宅とも呼ばれ、ほとんどは土地と建物がセットで販売されています。購入者は気になった建売住宅があれば見学に行き、間取りや設備、デザイン、立地などの条件が合っていると感じたら契約の手続きを進めます。
■建売住宅のメリット
建売住宅のメリットは、費用が安く、契約が済んだらすぐに入居できることです。「子どもが生まれるまでに入居したい」「仕事が落ち着いた時期を狙って引越しを終わらせたい」など、限られたスケジュールの中で、家を購入する人も多いことでしょう。
建売住宅なら、1〜3か月ほどで入居でき、建物によっては即入居できるものもあります。手間やコストをかけずにマイホームを購入でき、すぐに生活設計を考えられるのは、建売住宅の大きな強みだといえるでしょう。
■建売住宅のデメリット
一方で、建売住宅のデメリットは、思いどおりのデザインや間取りなどを実現しづらいことです。建売住宅は、多くの人が使いやすいと感じる設計を目指しているため、個性的な外観や変わったレイアウトなどを求めている人にとっては物足りないかもしれません。同じような住宅が近隣に立ち並ぶケースも多く、個性を発揮しづらいでしょう。
注文住宅と建売住宅、それぞれに向いている人の特徴
注文住宅と建売住宅はそれぞれ異なる特徴があるため、それらを理解して適切な方を選ぶとよいでしょう。
■注文住宅に向いている人の特徴
注文住宅に向いているのは、手間や時間をかけて一点ものの住宅をつくりたい人や、個性的な外観、内装など住まいに強いこだわりがある人などです。「建売住宅の見学に行ってみたものの、なかなか好みにあったものがない」と悩んでいる人は、注文住宅も視野に入れて業者を探すとよいでしょう。注文住宅は費用が高くなりやすいとはいえ、予算に応じて内容を調整することもできます。
費用面で失敗しないコツは、どうしても譲れない部分以外は設備のグレードを下げるなど、優先順位を決めて設備を選ぶことです。カタログなどを見ると魅力的な商品がたくさんあり、思わず迷ってしまいますが、本当に生活で必要なものなのかきちんと見極めましょう。
■建売住宅が向いている人の特徴
建売住宅に向いている人は、手間やコストを削減して家を買いたい人や、実際に建物を見た上で住宅を決めたい人などです。購入できる家を事前に見学できるのは、注文住宅にはない、建売住宅の大きな特徴です。
注文住宅は、完成するまで家の全貌を確認できないので、「グレードの高い設備を導入したものの使わなかった」「デザインにこだわったあまり使いづらい住まいになった」などの失敗が起こるケースも少なくありません。生活イメージをしっかりと描いた上で購入を決めたい人は、建売住宅の方が適しているでしょう。
注文住宅のメリットは、自由度の高い設計ができるため住まいのイメージを反映しやすいことです。こだわりの家をオーダーメイドでつくりたい人は、注文住宅が適しています。一方で、建売住宅のメリットは、手間や費用を減らし、スピーディーに入居できることです。生活設計をしっかりと考えた上で入居したい人や、デザインや設備よりも費用や手間の削減を優先したい人などは、建売住宅が適しているでしょう。
