耐震住宅にするメリットとは?工法別の特徴も合わせて紹介!

公開日:2021/08/15  最終更新日:2021/08/23

日本は地震が多い国です。どこに住んでも地震の影響は考えないわけにはいきません。それゆえ、注文住宅を検討する際には、耐震性も考えておきたいところです。耐震住宅にするメリットは何なのか、どうやって選べばよいのか、今回は耐震住宅を検討する際に知っておきたいことをまとめてみました。

耐震等級とはなんの指標?

建物の耐震機能の度合いを示す指標に、「耐震等級」というものがあります。建物がどれだけ地震に耐えられるか、その強さを表しています。耐震等級は、地震による建物の倒壊しにくさによって3つのランクにわかれています。

まず、耐震等級1では、建築基準法で定められている最低限の耐震性能が満たされていることを示します。震度6から震度7クラスの地震に見舞われても、ただちに倒壊することはない、というレベルの性能です。数十年に一度の震度5程度の地震なら、損傷防止の効果があるとされています。ただし、ただちに倒壊しないまでも、大規模な改修は必要になる可能性があります。

次に、耐震等級2では、耐震等級1よりも強い耐震強度を持ちます。これも先ほど示したような大地震に見舞われても、ただちに倒壊することはありません。学校や病院といった重要な公共インフラは、この耐震等級2以上で建てられています。大地震に見舞われた後も、補修をする程度で住み続けることができるとされています。

最後に、耐震等級3は、これらの等級の中で最も強い耐震性能を持つ建物です。大地震が起こっても機能し続けなければならない消防署などは、耐震等級3で建てられています。大地震に見舞われても、軽い補修で住み続けることができます。

こうした耐震等級を知っているだけでも、住宅の耐震性能を考える上でとても重要な知識になります。

耐震住宅にするメリット

冒頭でも書いたように、日本は地震が多い国です。いつどこで大地震に見舞われるかわかりません。私たちが安心して暮らしていくためには、住んでいる家の耐震性能も気にしておかなければならないでしょう。

これまでの大地震でも、耐震等級3クラスの耐震住宅は大きな損傷を免れている例が多く報告されており、これから建てる注文住宅では耐震等級を気にして建てるべきという声も聞かれます。実際、住む立場になっても耐震等級が高い住宅なら安心できます。

住宅は自分の生命と財産を守るものです。いずれ起こるかもしれない大地震に備えておくことは、とても重要なことだといえます。

また経済的な面でも、耐震住宅の場合、他の地震対策、たとえば免震や制震による対策と比べて、住宅価格を安く抑えられるメリットがあります。そして、耐震住宅は地震の揺れに対して「耐える」ことで住宅を守ることが特徴であるがゆえ、台風などの強風にも強いといわれています。

住宅そのものの設計の自由度も免震や制震に比べて高いのも特徴です。床下に免震装置を取り付けるようなことはないので、地下室の設置などもできる点はメリットといえます。その他、地震保険の保険料が安く済むことがあります。こちらも合わせて見ておくとよいです。

耐震住宅の工法の種類とそれぞれの特徴

地震に強い住宅を選ぶためには、工法とそれぞれの特徴を知っておく必要があります。木造、鉄骨工法、鉄筋コンクリート造りのそれぞれについて見てみましょう。

木造住宅の場合、最もコストを抑えて建てることができます。耐震性能が他の工法に比べて弱いともいわれていますが、2×4(ツーバイフォー)工法のように、壁、床、天井を一体的に構築することで地震によって住宅に加わる力を分散する工法が登場し、耐震性が向上した工法も普及しつつあります。近年の大地震でも、2×4工法による木造住宅は倒壊を免れる例が見られるなど、耐震性能の信頼も得られています

次に、鉄骨工法のように鉄骨で住宅の骨を組む工法の場合では、ラーメン構造と呼ばれる柱と梁が一体化するようにして接合される方法で建造されるため、地震に強い特徴を発揮できます。

最後に、鉄筋コンクリート造りの場合では鉄筋を組み上げた型枠にコンクリートを流し込むことで強度を持たせることで耐震強度を確保します。RC工法とPC工法で、コンクリートを流し込むタイミングが違うものの、いずれにしても高い耐震性能を発揮します。ただし、いずれも工事費が高くなるデメリットがあります。

このように耐震住宅でも工法によって特徴が異なるため、予算や工期の都合に照らしあわせて、最もよい工法を選ぶことが必要です。

 

大きな地震に見舞われることが多い日本では、建物の耐震基準が厳しく強化され、年々建物の耐震性能が向上しています。一般の住宅でも、さまざまな形で耐震の対策を取られるようになりました。住宅は長く使う一生ものの買い物であると同時に、自分や家族の生命や財産を守るとても重要なものです。耐震性能についてもいろいろな情報や知識を収集して吟味した上で、安心安全な住宅を建てたいですね。

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