スキップフロアを取り入れた注文住宅を建てるメリット・デメリットとは?

公開日:2022/05/15  最終更新日:2022/06/07

リビング

スキップフロアという言葉を聞いたことがありますか?スキップフロアとは段差を付けて空間にメリハリを付けた住宅のことです。普通の2階建てとは違い、空間がわかれるので使い方の幅が広がります。今回はスキップフロア住宅のメリットとデメリットを解説します。ぜひ参考にしてみてください。

スキップフロアとは?

スキップフロアとは、同じ階の空間に違う高さの床を作ることです。「何となく想像はできるけど、どのような間取りになるのか分からない」という人が多いのではないでしょうか。

スキップフロアの代表的な間取りはリビングです。リビングとダイニングを高さの違う床で仕切る方法や、LDKとは異なる高さの床を作り、スタディスペースや家事スペースにして空間を演出できます。

LDKはほかの部屋と比べて広いので、段差ができても空間を圧迫しないでスキップフロアを作ることができます。

スキップフロアを取り入れた注文住宅を建てるメリット

スキップフロアを作ることによってどのような生活になるのか、どのようなメリットがあるのかを解説しましょう。

空間が分かれる

同じ階でも高さが違う床を作ることによって空間を分けることができます。たとえば、リビングとダイニングが違う高さの空間になることでよりリラックスできたり、料理に集中できたりとメリットがたくさんあります。

広く感じる

段差を作ることによって変わった空間を演出できるのです。同じ空間の中に階段を作り違う高さの床を行き来するので、当然天井の高さは高くなります。

そのため、スキップフロアを作らない場合と作った場合とでは作ったほうが天井の高さが高くなるので、空間が広く感じやすくなります。

限られた土地を有効活用できる

家を建てる場所によっては、土地が小さく限られてしまう場合があるのです。そんなときでもスキップフロアを作ることで、空間を上へ伸ばすことができるので、空間を有効活用できます。

半階上がって空間を作るようなイメージなので、空間が圧迫される感覚は軽減されます。

収納が増える

半階上がって違う高さの床にいくので、当然段差ができるのです。段差の部分を収納スペースにすることで、収納率をアップさせることができます。

急な来客があった場合やリビングで使ったおもちゃや道具、季節ものの飾りを収納しておく場所ができるので便利です。

家族を近くで感じることができる

スキップフロアの家は扉で空間を仕切られているわけではなく空間が続いているので、家族の気配を感じやすいです。

とくにお子さんがいる家庭では、目線が届きやすい場所にお子さんがいるような環境になるので、家事をしながらでも安心して見守ることができます。

スキップフロアを取り入れた注文住宅を建てるデメリット

スキップフロアのメリットについて理解していただけましたか。ここからはスキップフロア住宅のデメリットについて解説します。

スキップフロアを検討する場合はよいところばかり理解するのではなく、デメリットも理解したうえで自分の家庭のライフスタイルにあわせて検討することが重要です。

冷暖房効率が下がる

スキップフロア住宅は、空間が段差で区切られているだけなので全体がひとつの部屋というイメージになります。仕切られることなく空間が続いているので、冷暖房効率が下がります。エアコンの設置位置や数に注意しましょう。

また、空気の流れを利用したシーリングファンやサーキュレーターを活用するのもよいでしょう。シーリングファンは冷房でも暖房でも対応可能で、見た目もおしゃれに仕上がるのでおすすめです。

階段が増えることによる危険性

違う高さの床を作るので、階段が増えます。そのため転落の可能性が増えます。小さなお子さんやご高齢の方がいる家庭では注意しなければなりません。

そこまで高い段差でなくても怪我につながる可能性は充分あります。また、階段が増えるので掃除の手間も増えます。家事に負担をかける場合があるので、今の生活を基準に考えて作るか作らないか判断しましょう。

遮音性が低い

空間がつながっているので、人の話し声や生活音が筒抜けになります。在宅ワークがメインの仕事をしている家族がいる場合は集中して作業をするのが難しいです。

オンライン会議などで音を拾いやすいので、スキップフロアを検討する場合は別に書斎を作ることをおすすめします。

 

今回は、スキップフロア住宅のメリットとデメリットについて解説しました。スキップフロアを取り入れることで様々なメリットがあります。スキップフロアを検討しようか迷っている場合は、ぜひ参考にしていただければと思います。メリットの部分はより快適な家づくりのために活用していただきたいうえ、デメリットの部分は工夫次第で防げる可能性があるので、家を設計するときに設計担当に相談するのもよいでしょう。

 

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